学校給食発祥の地と言われる、由緒あるお寺に行って頼んだのだが、、、

１０月２１日（土）快晴

　
　■朝の掛け声で目覚める

　背中のずっと後方、下からお互いの掛け声が聞えてくる。こんなに朝早くから何をやっているのか。

　寝袋から顔だけを出して見やると、野球の練習だ。朝っぱらからやっている。草野球か。

　昨夜は暗くて何か大きな池かと思っていたが、明るくなって見ると広場、グラウンドであった。午前７時１０分、起床。


　今日は鶴岡まで移動しよう、と決めていた。そう大した距離でもないと、出発を後へ後へとずらしていた。

　溜まりに溜まってしまっていた旅日記を結局、午後１時４５分まで付けていた。

　午後２時半、色々と出発の身支度等を整えて日和山公園を後にした。

　午後３時１５分、酒田駅前を発ち、国道７号線を風に吹き戻されるかのような圧迫を感じながら、風の抵抗を出来るだけ避けようと上半身をハンドルに乗せるかのように前屈みになって一路、鶴岡へと走って行った。



　■寝場所探し

　午後４時５０分、鶴岡駅に着いた。構内で鶴岡市内の案内図を貰い、つらつらと眺めながら考え込んでしまった。――　今晩は何処で寝よう？


　早速、行動開始である。

　先ず、学校給食発祥の地と言われる、由緒あるお寺に行って頼んでみた。簡単に断られた。


　道路沿いに次ぎのお寺へと行ってみた。

　「自分はこのように病気だ」

　良く見ろといった風に顔を突き出し、口も突き出す。

　「隣の寺に行ってみろ！」と不愉快そう。


　その隣のお寺に行ってみた。

「人を泊めるようなことはしていない！」



　午後７時、鶴岡公園内を回りながら、結局はここしかないと思われた所、図書館脇の自転車置場で寝ることに決めた。ここには断る人もいなかった。

　午後７時４５分、寝袋の中に入る。
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