リュックサックを背負ってヒッチしながら通って行った道路を今は自転車を運転して走っている（第７４日）

１９××年１０月１８日（水）晴れ　

■時間通りの起床

「明日の朝、午前７時半には従業員たちが出勤してくるので、、、、」

　遅くとも午前７時半前には起きていて下さいね、ということだ。昨晩、そう伝えられた。

　何時に起きなければならないかと分かっていると、寝ていても意識はそこに集中するらしい。今、午前７時１５分、起床。


　一晩お世話になったボウリング場を出発する前、これから行く道路の状況を色々と教えて貰った。本日行く道路は舗装されていて別に問題はない。




　■出発

　午前８時１３分、ボウリング場の支配人さんに見送られて出発した。

　石巻から古川への道路、国道１０８号線は前回、今はサドルの、荷台からこぼれ落ちそうになっている重いリュックサックを背負ってヒッチしながら通って行った道路であり、今回はこうして自転車で難なく重くもなく通過して行く。

　舗装された所を進んで行けば、何時かは古川に着くのだと思いながら走っていると、どうも変だ、いつまでたっても着かないようだ。方向を取り違えたらしく、知らぬ間に松島に向かって走っていた。いい加減走ってから分かった。約３０分続けて、広渕まで逆戻り。合計一時間程度の道草を食ってしまった。




　■鳴子まで快適なサイクリング

　腕時計を見ると、午前１０時５０分、鳴子まであと４５ｋｍ。バス停小屋で朝食と昼食を兼ねた食事、いつもの簡単な献立だ。食パンにマヨネーズをたっぷりと塗りたくって少しでも豪華さを演出、ソーセージは一本、丸ごと、先端をちょびりちょびりと齧りながらエネルギー補給に時間稼ぎをやっていた。


　午前１１時半、腹も満たされたので再出発。道路を走っていると清清しさを感じる。
良い天気だ。快適なサイクリングが楽しめる。いや、楽しませてもらっている。天気が良いということは良いことだ。


午後１時４０分、古川市内に着く。新しい下着、パンツ一枚を買う。何ヶ月も洗っては履き続けていたので擦り切れてしまった。古パンツよ、ご苦労様、さようなら。新パンツ、いらっしゃい、これからよろしく。

　鳴子まであと３３ｋｍ。


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