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ボウリング場の駐車場隅で寝入ろうとしたが、ボウリング場の支配人に起こされてしまい、ボウリング場内で寝かしてくれた(第73日、つづき)

19××年10月17日(火)晴れ 

 ■ボウリング場の駐車場隅で寝よう

 そうだ、思い出した。前回も公園の神社へと行って断られ、帰り道、このボウリング場を見出し、ちょうど風雨が防げるように駐車場が造られている。その下で寝ようと考えてみた。が、当時、人に見られるのが格好悪い、極まりが悪いということで敬遠してしまった。まだ旅を始めたばかりのことで旅慣れていなかったとも言えよう。

 今回はそんなことも言ってはおれない。ここで寝ることに即決だ。もう旅慣れてしまった自分だったと言えようか。駐車場の端に自転車を置き、新聞紙を敷いて、その上に寝袋、その中に入る。


 ボウリング場内では何かの大会が開かれているらしい。寝ていながらも車が一台、一台と来たり去ったりするのが耳に入ってくる。




 ■ 真夜中、起こされた


 午前1時半頃だったか、誰かの声と、手が触れるのに起こされる。ここのボウリング場の支配人だった。

 「こんな所で寝ていると変な言い掛かりをつけられる、この辺は飲み屋が多いし、中へ入りなさい」

 「さあ、中で寝なさい」2階に通される。

 「椅子を並べて寝るがいい」

 今回の大会が成功したのを祝してなのか、もう一人の従業員とビールを飲み交わす所だった。僕も最初のうちだけであったが、寝る前に一杯飲まないかと誘われて飲む。美味かった。

 「腹空いていないかい?」

 豆腐ともやしの味噌汁、食パンにバターを付けたもの、それと鯖の缶詰が出てくる。

 簡単な食事が終った。

 「もう寝てもいいよ」

 午前2時5分、寝袋に入る。寝袋に入ってからも二人だけの話しは続いていた。が、何時の間にか寝入ってしまったので、話しが何時まで続いていたのかは知らない。

 ホールの中は温かい、というよりも結構暑かった。途中からは寝袋から全身を出して、いつのもことだが、まさかの時に直ぐに行動に移れるようにと着の身着のまま、寝袋の上に仰向けになって寝てしまった。



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日本一周ひとり旅 300日間のキセキ のボウリング場の駐車場隅で寝入ろうとしたが、ボウリング場の支配人に起こされてしまい、ボウリング場内で寝かしてくれた(第73日、つづき)のリンクについて

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