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「雨の中の、男鹿半島一周、トホホの旅」(第60日、つづき)
19××年10月4日(水)曇り後雨■YHを出発、入道崎へ
YHを午前9時に出たのだが、殆どの人達はそれまでに出発してしまっていた。ぼく一人だけが最後に残った者として発ったようだ。
今、曇り空、雨が今にも降り出しそう、しかも風が吹き込んでいるという今朝の天候。天気予報は午後から雨という。
入道崎までの、急坂を上ったり下りたり、海からの強風下を歩いて行く。
午前10時前に入道崎に着いた。
海岸下へ下へと降りて行った。ごつごつと荒らくれたような岩が海面を景色立てている。静岡沼津から来たという人と30分間程、岩の上に座って話し込む。
天気が心配だ。雨が降って来ないうちに行かねば、行かねばと、そんな焦った気持ちが落着いて話し込むことを拒む。
* *
午前11時、誰も歩いていない、車も通っていない。風だけがやたらと吹き荒れているという海岸沿いの道路を一人で歩いていた。
ああ、とうとう、危惧していたことが、パラパラと天から例のものが降り落ちてくる。大した事はないだろうと希望的にどんどんと歩いて行くが、 どうも本降りとなる気配。風も強く、一段と強く、とうとう激しく降って来た。
そのまま、道路沿いを先へ先へと進んで行くが、雨宿りが出来そうな所が、どこかにないかと目を皿のようにして探しているが、全然見えない。時折車が通りすぎて行くが、そして反対方向からもあの特有な音を立てながら通り去って行く。一箇所に留まっていることも出来ず雨に濡れながら歩を進めた。もう全身、びしょびしょ濡れ。
「雨の中の、男鹿半島一周徒歩の旅」とタイトルを書き換えようか。
1時間後、ちょうど正午だった。道路沿いに小屋が見えた。道路工事人夫用の休憩場所か、工事道具置き場か、鍵が掛かっていて中には入れないようになっているようだ。が、状況が状況だ、つまり雨に降られっぱなしになっているので、雨宿りの積りで、こじ開けた。中に入った。
藁が敷いてあった。早速、衣類全部を脱ぎ、インスタント物干しに引っ掛け、暫くは裸のままでいた。藁の臭いが最初気になったが、直ぐ慣れてくる。
■小屋に缶詰になる
午後からは風雨のため完全に動けず、この一人分の小屋に缶詰だ。過去一度あったことは二度ある、と言えようか。
ラジオを聞きながら、なす術もなく、午後4時半には寝袋の中に入って体を温める。外では雨は降ったり、小降りになったり、 でも止むことはなく、午後もずっと降り続いていた。時には台風なみの風雨であった。
体が段々と温かくなって来た所為か、知らぬ間に寝入ってしまった。明日は晴れるだろう。期待したい。
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Category 第60日 男鹿半島、戸賀
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