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弘前公園にやってきた(第56日、つづき1)

19××年9月30日(土)晴れ

        
 ■弘前公園へ

 弘前駅へと戻り、昨日の残り物、味噌パンと牛乳で食事を済ませ、弘前公園へと行ってみた。午前9時5分。


 弘前城を見た。桜の頃か、それとも紅葉の頃に来ると良いのだそうだ。今はどちらの頃でもない。岩木山が望まれる。広広とした所では、学校の試験休みで仙台からやって来たという学生二人とお互いの、少しの幸せと気張らしの為に言葉を交し合う。


 誰も来ないようだからベンチの上に一人で長々と寝転がっている。気持ちが良い。何も考えていない境地に遊んでいるようだ。こうやっている時が一番満ち足りたように思われる。いや、無意識下では何か思っていたことは確かなのだが、それを特定化することは出来ない。


 帰り道、赤い橋の上でこれまた試験休みの学生に話し掛けられ、立ち話をする。

 「こういう一人旅をしていると色々と疑問が湧いてきて、それがまた刺激となって、勉強、社会勉強となるんですよ」


 年上の、先輩面をしてぼくは意見を開陳する。お返しかどうかは分からないが、学んだばかりのことなのだろう、話の中で、都から遠いほど“石(ごく)”は大きくなるとか、その学生は教えて呉れる。へえ、と感心してしまった。






 ■岩木山に登ろうか

 岩木山に登る積りだった。登りだけでも4時間掛かるそうだ。今の時刻、午後2時頃だから、このまま歩いて行っては時間が掛かるし、当の山に登り切れたとしても、下山するとなると夜になってしまうようだ。

 そこで登山口まで車に乗せて行って貰う積りでヒッチを開始したのだったが、車が捕まらず、ええい! やはり歩いて行ってしまえ! と自暴自棄的に自分に向かって静かに喚いた。


 午後零時過ぎ、弘前から6km、岩木高原(イワキコウゲン)の入口近く 辺りまで歩いて来てしまった。昼食はビスケットだけ。


 午後1時半頃、出発。天気の良い道路に沿って歩いて行く。平坦になった所で手を挙げると、女性が運転する小型乗用車が止まる。

 車中、「岩木山に登るにはどうしたら良いのですか、この先にはYHがあると聞いていたのですが、どうですか」等々、話しているうちに岩木山登山を諦める方向へと心は動かされ、最初スカイラインの入口までお願いしますと頼んであったのが、彼女が行く所まで一緒に乗せて行って貰うことにした。



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日本一周ひとり旅 300日間のキセキ の弘前公園にやってきた(第56日、つづき1)のリンクについて

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