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滝沢展望台下で野宿(第54日、つづき)

19××年9月28日(木)晴 
        

■「滝の沢展望所」の階段下で寝る

2台目の乗用車、この辺をぶらぶらとドライブしていた。
そんな車に拾われ、滝の沢展望所までどうにか連れて来て貰った。
午後5時6分に着く。


十和田湖の周りを殆ど徒歩で半周ちょっと以上したことになる。
何km歩いたことになるのか。相当な距離になるだろう。


車が止まった所がそのまま泊った所であった。
寝た所、いや、寝入ろうとした所とも言えよう。

滝の沢展望所。その階段、その下だった。
土台のコンクリートの上に直に寝袋を敷き、
多分冬眠する熊の如く寝袋の中、うずくまるように寝転がっていた。


夜中も寒かったが、朝方はとくに寒かった。
何時までも目を覚ましていたように記憶する。

夏は終わったのに、外で寝ることについて、まだ夏の感覚が抜けきっていなかった。
3枚着ても寒さが背中から凍みてくる。

目が覚めたまま、寝袋から顔だけを出して夜空を見上げていた。
星がきれいだ。こんな所で一夜を過ごす人など誰もいないに違いない。
そんなことさえ思い付くことないだろう。
でも、ぼくは思いつき実行してしまった。
十和田湖を見下ろす場所にじっと横たわっていた。
でも寝入れない。


思い返せば、一日中、歩いていた。
寝転がっていても、閉じた目にはまるで相変わらず歩き続けているかのような自分が映し出されていた。


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