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おいらも奥入瀬にとうとうやって来た(第53日、つづき)

19xx年9月27日(水)晴れ          


 ■ようやく乗れた

 休憩所でYHに電話予約を入れる。

 「焼山(ヤケヤマ)まで歩いて行くのです」と店の人に伝えると、

 「まだ44kmはあるよ、日が暮れても着けないだろう、バスに乗って行け」


 勿論、バスに乗って行く積もりなどはないし、謂わんや、全行程を歩いて行く積もりなどもさらさらない。途中でヒッチしなければどうして今日中に焼山に着けるだろうか。酸ケ湯(サンガユ)までは10kmだ。





 トラックが来た。「酸ケ湯までしか行かんよ」ということだった。が、とにかく乗せてくれた。午後3時過ぎ、10分間ほど。漸くにして、今日はじめてヒッチ出来た車という感じだが、止まってくれた時、呆気なく止まってくれたと思わざるを得ない。 止めるまでが結構大変なのだが、止まって乗せて貰えれば、今までの止めよう止めようとしていた 自分の止め処も無いような苦労なども直ぐに忘れてしまう。 報われた、と感じた。



 次ぎの2台目の乗用車だってそうである。午後3時41分〜午後4時10分まで。この運転手さんは浮かない顔をしていた。

 「俺はなあ、東京から青森に転勤させられた男だよ」と言う。

 「これが転勤された後の顔だ」と続けて言わなかったが、顔にはそう書いてあった。


 使用前と使用後、ではなく、転勤前と転勤後。転勤後の顔は見て分かったが、転勤前の顔は想像するしかなかった。


 しかし、乗せてもらう時、「旅は道連れですからねえ」と味なことを言うのだった。 良く聞けば学生時代、YHには何百泊も(!)して旅をしたとのこと。凄い! 我が旅の先輩だ。


 午後4時半、奥入瀬(オイラセ)YHに着いた。おいらも奥入瀬にとうとうやって来た。






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日本一周ひとり旅 300日間のキセキ のおいらも奥入瀬にとうとうやって来た(第53日、つづき)のリンクについて

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