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バス停小屋「三吉神社前」で雨宿り、バスを待つ人たちに混じって、自分もバスを待っているかのような気持ちになってしまった

10月27日(金)雨時々曇り  ■雨の一日  昨晩と言うべきか、今朝方とでも言うべきなのか、  深夜午前1時半頃、雨音で目覚め、寝袋から抜け出した。  店の外へと出て行った。  店の裏に寄掛けて置いた自転車を店の前に移動させた、 ズブ濡れにならないようにと。  雨は朝が明けるまで降り続いた。  朝9時、寝袋からもう一度抜け出た。    雨も止んでいることだし、いつまた降り出すかも分からない。  降って来て足止めを食わない前に出掛けてしまおう。  直ぐにも出発だと決めた。  それでも実際に出発するまでの準備に一時間35分も掛かってしまった。  午前10時35分、芭蕉ドライブインを離れた。  脇には最上川が流れている。  その上空と向こう側にある山々は霧で包まれ、薄ら寒さを感じさせる。  青い暖かい空はどこにも見えない。  上空の方ではチャンスを見ながら、雨を降らしてやろうか、と構えているかのような雲行きだ。  案の定、30分程走ってから、ポツリ、ポツリ。  そしてパラパラと本降りの兆し。  ああ、どこかで雨宿りをしなければ、、、  そう思いながら先を急ぐように走り続けていると思い出した。  もう直ぐ先へと行くとバス停小屋がある筈なのだ。  午前11時15分、その見覚えのある、トイレ付きのバス停小屋に到着。  中に入るや否や、ザーザーと降り出し、風も横殴り、この地方に存在するものは全て満遍なく濡らすのにお手伝いしているといった感じだ。    正午4分発のバスに乗るためにと雨の中を傘も差さずに一人、また一人とやってきた。  更には一つの傘の下に女の子二人してバス停小屋に入って来る。  小屋の中は満員になってしまい、さらにやって来た一人、二人は外で待つという盛況振り。  頬の赤い、娘さんなのか、ぼくの姿を見て何の断りもなく、いや何らのこだわりもなく、話し掛けてきた。  よく見れば若奥さんのようであり、未婚の娘さんのようでもあった。好奇心丸出し。自転車旅行しているのですよ。  「こう雨ばかり降り続くと嫌になりますよ。   今日はここで一泊して行こうかな」  ついそんな愚痴ったことを言いたくもなるし、いや、言ってしまった。  このバス停に集まった皆、今か今かとバスを待っている。  そしてバスはやってきた。  皆、次々に乗り込んでバスと共に去って行ってしまった。  その場に一人だけ取り残されたかのような旅人、 心が暫しそこにはなかった。  雨は漸く上がって晴れ間が見え出した。  気を取り直し、自転車に跨り、お世話になったそのバス停留所「三吉神社前」を出発した。 「人気blogランキング」に参加しています、応援よろしくおねがいします

日本一周ひとり旅 300日間のキセキ のバス停小屋「三吉神社前」で雨宿り、バスを待つ人たちに混じって、自分もバスを待っているかのような気持ちになってしまったのリンクについて

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