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暴飲暴食という名の人体実験を自分に仕掛けてしまった(つづき)

 その日の夕食が乗ったお盆を両手で座敷へと持ち運んで行った。腰を下ろした。胡坐を掻いた。一人で食べ始めた。と同時に外は激しい雷雨だ。雷鳴も高らかに土砂降りだ。食事も今回はBGM付きだ。
 
 どんぶり一杯の御飯も半分食べ終わるか終わらないうちに、どうも腹の調子がおかしい。気持ちが悪くなって来て、もうこれ以上は食べられ ない。

 15分後、トイレに駆け込んだ。2、3度吐いた。胃袋が受け入れられる容量以上に食物を入れようとしたからであった。

 そう言えば、第一の夕食、後片付け中のもったいないもったいないとその御飯、その後の御茶と水のガブ飲み、しかも今、第二の夕食。いくら大食漢のぼくとて、胃袋の方では満杯、満腹御礼、諸手を挙げての御断りが出てしまったらしい。


          *    *

 トイレから戻り、食べ残しては失礼だと思い、再度箸を取る。今度はゆっくりと、何もガツガツと慌てることもないのだからと落着いて噛んで、残りの全部を食べようとする。

 漸くにして全部食べ終えたが、今度は動くのがとても難儀であった。腹がパンパンに張って、ゆっくりと騙し騙し動かなければ、食べたものが胃袋から急に飛び上がって来て、今にも戻しそうである。

 腹を空かしているのも苦痛だが、満腹を通り越して超満腹も苦しいことがこれで良く分かった。


 午後9時半、食べ終えた。お盆を調理場へと返しに戻って行くにも、一苦労であった。

 ああ、もう絶対に金輪際食べたくはない!

 その時、本気にそう思った。


 午後9時42分、コタツの中に入り、腹を温めるようにした。消化を早めることが出来るかもしれないとの心使いで、体をコタツの奥の方へと潜り込ませた。

 真夜中、何時頃のことであっただろうか、腹が急に空いている自分をおぼろげながらも意識している自分があった。


 食べることばかりに気を回していたので、第二の夕食の献立を記して置くことを忘れそうになった。以下の通り。

 第二の夕食の献立:
 ヒラメ、
 ひじき、
 きゅうりの漬物、
 野菜炒め一皿、
 ワカメと豆腐の味噌汁、
 御飯

 つづく→第82日

     *   *

 暴飲暴食? 人生一度は極端なことをやってみるのも面白いかも。自分の限界に挑戦する! とか何とか、格好良くそれなりの変な(?)理由を付けて。
 
 まあ、健康を保つためには腹八分ですね。
 
 食べられる幸せとでも言うのでしょうか。一度に食べられる限度というものがある。

 近頃は、食べ喰い競争なるものが見られますが、一度に食べられる量は限られていることを拒否するかのような変な出来事、イベントとでも言えますでしょうか。

 
 鱈腹食べた、また食べようとした「二匹のカエル」の話があります。
カエルはどんなカエルになったか。カエルの行く末。どこへ帰ったか?

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