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団体客の食事の後片付けを喜んでさせて貰った(つづき)

恐る恐る店の中に入って行って、皆様に再会した。

「昨日は何処さ、泊った?」

「奥へ入って休んでなさい」

前回と同様、同じコタツに入りながら、今回は電灯をつけないまま暫く、うつ伏せで休んでいた。と、ふっくらとした娘さん、戸を開けて告げに来た。

「うちのボスに一応挨拶をしなさい」

そう言われれば、その通りであった。


 ■後片付けのお手伝い

コタツに入ったまま休んでいると、午後7時頃、戸が再度開く。先ほどの娘さん、またも告げに来た。

「夕食まだでしょう? 御飯食べさせてやるから、手伝って」

ラーメンとライス、きゅうりの漬物二切れ、鶏肉と長ネギの炒めがお盆に乗せられて運ばれてくる。10分程で食べ終えてしまった。

何でも2階の大広間には団体客50名が入ったのだそうだ。何を手伝うのだろう?


     *   *

前掛けを渡され、とにかく2階へと行ってみる。と、50名の食べた後の後片付けであった。こんな仕事、めったにやったこともないし、それに御飯も只で食べさせて貰っているので、別に嫌な仕事とも思えず、寧ろこのくらいのことは当然申し込んでやるべきだと思いながら、またとない機会が与えられたので喜んで手伝わして貰った。出来たらここで暫くは働かせて貰えれば良いんだが、、、、と手伝いをしながらそんな思いが湧いてきた。

それにしても、これはどういうことなのか。驚きだ。驚きとしか表現のしようがない。食べ物を残す人の多いこと。贅沢な残し方とでも言うのか、いや、残し振りとでもいうのか、それとも贅沢な、お上品な食べ方と言えば当たっているのか。

全然御飯に手を、いや箸を付けていないものもあった。そういうものは片付ける合間、合間にぼくが食べさせて貰った。どうせ棄ててしまうものだ、もったいない。もったいない。もったいない!


残飯や汚れた食器等を1階の調理室へと次から次へと運んで、後片付けが先ずは終わった。
 
次は食器洗いであった。結構、楽しい。横から洗剤で洗われた食器を次ぎから次ぎと素早く水洗いして籠の中に伏せる。量が多かったことになるのだろうが、多いとは全然感じなかった。仕事も楽しんで皆で一緒にやれば直ぐに終わってしまう。

午後9時近く、食器洗い等、今日一日の仕事も全て終わった。と、これからが従業員皆さんの夕食だったのか。

「あんたも食べるか?」と訊かれ、出されるものなら何でも食べておこうという貧乏根性の表われかも知れないが、出てくるものを食べることにした。 つづき→
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